⑩ベルトを作る
ベルトを付ける前に、ウエストの印通りに表地と裏地を合わせます。
まず、両脇・前中心・ダーツをまち針で留め、他にも何ヵ所か留めていきます。
裏地のベンツを縫っていない場合の止め方は、裏地の中心側に近いほうの印をダーツに合わせます(赤線)。次に脇側の印をダーツに合わせ、まち針で留めます。
しつけ糸で表地と裏地を荒く縫いつけておくと、後でやりやすいと思います。
ベルトを縫いつけます。
ベルト布と表スカートを中表に印通りに合わせます。持ち出しのある方は、ファスナーの開きの下側に来る方に付けます。
まち針で留めるだけでも構いませんが、しつけ糸で縫いつけて置きます。
ミシンをかけます。最初と最後は返し縫いします。
インサイドベルト(ベルト芯)を縫いつけます。
ベルト芯を入れない場合は飛ばして下さい。
ベルト芯をベルト布に縫いつける方法も有りますが、ここでは縫い代に縫いつけます。
インサイドベルトを縫い代に置きます。縫い目ぎりぎりに置いてください。縫い目に重ならないように気を付けます。
ちょっと硬いですが、まち針で留めます(針は曲がるかも…)。留めなくてもいいのですが、縫っているうちにずれてきて、長さが合わなくなるかもしれません。
ミシンで縫いつけます。目は一番荒くしてください。ミシンが心配な場合は、しつけ糸で手縫いしてください。
ベルト布をベルト芯にくるんでみて、印がずれていないか確認します。ずれていたら印を付け直します。
ベルトの仕上げ方には、
手縫いでまつる仕上げと
ミシンで仕上げる方法があります。まずはどちらか決めましょう。
手縫いは時間はかかりますがやりやすいと思います。ミシンは手っ取り早いですが、慣れないと難しいです。
手縫いでの仕上げの場合、ベルト布の縫い代を印通りに折り(緑線)、アイロンで押さえます。
ミシンでの仕上げの場合、印より2~3mm縫い代側で折り(青線)、アイロンで押さえます。 縫い代を布の耳で取っていたり、ロックミシンやジグザグミシンなどで始末していたりする場合は、折る必要はありません。持ち出しの部分だけ折っておきます。
インサイドベルトを付けていない場合は、真ん中のラインも印通りに折って、アイロンをかけます。あまりしっかりと折り目を付けずに、軽く折り目が付く程度にします。
ベルトの両端の始末をします。
図のようにスカートに縫いつけていない方の縫い代は折らずにまっすぐな状態で、真ん中の印通りに中表に折り、まち針で留めます。
図のようにミシンで縫います(赤点線)。仕上げの印より少し縫い代側を縫います。最初と最後は返し縫いします。
縫い終わったら表向きにします。(ベンツの角と同様のやり方です。)
ベルト全体を表向きにし、ベルトの縫い代を内側に入れ、形を整え、まち針で留めます。しつけ糸で縫い留めてもかまいません。
手縫いの場合は、端から端までまつり縫いします。ミシンの縫い目にまつる感じです。
ミシンの場合は、表から縫い目の上にミシンをかけます。「落としミシン」と言います。
ミシンをかけるのは、スカートとベルトの縫い目です。持ち出しの部分は縫いません。
スカートの生地とベルトの生地をできるだけ引っ張って開き、縫い目にミシンをかけます。最初と最後は返し縫いです。
ベルト側の布に針が落ちないように気を付けます。またスカート側にはみ出すのも良くありません(矢印)。
裏側を見て、縫い代を縫い損じていないかもチェックしてください。縫えていなければ、その部分を解いて、縫い直してください。
縫い終わったら、表から見て縫い目が見えない状態になっていればお見事です。ちょっとくらい見えていても仕方ないと思ってください。慣れていないと難しい作業なんです。
持ち出しの部分はどうするのかというと、手でまつり縫いします。手で縫うのが面倒だったら、どうせ見えない部分だからいいやっ!という感じで、ベルト自体にミシンをかけてしまいます。
インサイドベルトが入っている場合はここでベルトつけは終了です。
入っていない場合は、ベルト全体の形をアイロンで整えて終了です。
残るは最後の仕上げのみ!完成は見えています。というか完成しているように見えていると思います。
⑪ホックとループをつける。
ベルトにカギホックを付けます。
カギホックを付ける位置は、三角っぽい方が持ち出しの付いていない方で、長方形の方は持ち出しにつけます。
三角っぽい方は、ベルトの端から2~3mm位のところにホックの端が来るように付けます。
長方形の方は、ファスナーを閉じてベルトをきっちりと合わせて、三角の方が当たる位置を確認して、適切と思われる位置に付けます。
ループを付けます。
表地と裏地をループでつなぎます。つなぐ位置は表スカートの脇の裾と裏スカートの脇の裾です。表も裏も裾の折り返しの上方辺りでつなげば良いと思います。脇の縫い代でも構いません。
長さは3~5cmくらいです。測らなくても感覚で大丈夫だと思います。
以上で完成です。
縫い方はいろいろあるので、他の縫い方と合わせて、やりやすいものを見つけてください。